日本人は外国の食文化を取り入れるのが非常に上手な国民性を持っています。たとえば、カレーライスやラーメンはそもそも他国の料理にもかかわらず、いまや日本人の国民食といっても過言ではありません。同じように日本古来の食べ物ではありませんが、今は日常の中に溶け込んでいるものとしてピザがあげられます。現在のような宅配ピザチェーンが初めて日本で営業を始めたのは実に20年以上前のことです。しかしいまでは町のあちこちに宅配の店舗を見ることができます。本格的なイタリア料理店では店内に専用の石釜を作ってしまうところもありますし、家庭で手作りする人も増えています。特に最近では安価なホームベーカリーの売れ行きが良いことから、途中の生地作りまでは機械に任せておいて、後は丸く伸ばして具を乗せてオーブンで焼くという手軽ピザ作りを楽しむ人も多いようです。しかしそもそも特別な道具などを持っていなくても、わずかな材料と一般家庭にある普通の調理器具せえあれば、簡単に手作りできてしまうのがピザの良いところです。材料や生地の伸ばし方の具合でパリパリのものから、ふっくらしたパン生地のようなものまでできてしまうのが自家製の良いところです。小麦粉をこねるのを粘土遊びのような感覚で楽しくできます。高いお金を払って宅配ピザを頼むのも良いですが、自宅で手作りすれば安く、しかも自分の好きな味を楽しむことができます。ちょっとばかり面倒な工程もありますが、手間を省いて作業を簡単にするための裏技を使ったレシピを紹介します。

ピザ作りの裏技

手打ちうどんや蕎麦、パンを生地からこねて手作りしたことがある人にとってはピザ生地作りの作業というのは別に難しいことではありません。小麦粉にイーストなどの材料を混ぜた後は、ひたすらこねていけば良いのです。しかし、このような粉モノにはある面倒くささがあります。というのも、指先や爪の間に水分を含んだ粉が入り込んでしまいなかなか取れなくなってしまうということです。一度目は最初なのでとにかく始めても、二回目以降はつい面倒くさいことを思い出してしまってやる気が出なかったりします。そこで、粉モノをこねるときには菜ばしと頑丈な木ベラを使うことを提案します。まずは粉が飛び散らないように生地全体を良く混ぜるように菜ばしでかき混ぜたら、次は木ベラで全体を力を入れて混ぜていきます。生地全体がまとまってきたら後は普通に素手でこねていきますが、この段階になるとほぼ油粘土と同じくらいの固さになっているので取り扱いが非常に楽になります。粉が爪の間に入り込むこともほとんどありませんので、お奨めです。次に、手作りピザのレシピでは材料としてドライイーストを使うのが一般的ですが、これをベイキングパウダーにするという裏技があります。ドライイーストよりも比較的安価であり、膨らむ力は弱いのですがモチモチしたパン生地タイプではなく、パリッとしたタイプを目指すのであればベイキングパウダーでも十分です。また、発酵を待つ時間も必要ありませんので、短時間で焼き始めることができるなど、実はメリットが多いのです。

手作りピザのレシピ

それでは、ベーキングパウダーを使った手作りピザのレシピをご紹介しましょう。強力粉400g、牛乳180cc、オリーブオイル5g、ベーキングパウダー小さじ2、塩小さじ1です。伸ばす大きさや薄さによっても枚数は変わってきますが、我が家では8枚くらいの分量になります。食べる人数など、作りたい枚数によって分量は調整してください。ボウルにすべての材料を入れて、粉と水分が混ざり合うように菜ばしで混ぜ合わせてから、前述のとおり木ベラでよくかき混ぜて生きます。少々力が必要なのですが、ここはがんばりましょう。また、牛乳は冷たいものよりも少し温めておいたほうが良いです。生地が全体的にまとまってきてべたつきがなくなってきたら後は両手で力を入れてこねましょう。ムラができないように小さくちぎってまとめたりしても構いません。表面が艶やかになったら乾かないようにボウルに濡れ布巾かラップを掛けて10分ほど休ませます。後は、小分けして最初は手で、ある程度広がったら麺棒で丸く伸ばしていきます。できるだけ薄く延ばすのがコツです。伸ばし終えたピザ生地はフライパンで両面を軽く焼いておきます。こうすることによって食感がパリッとします。後はチーズやトマトソース、バジルなどお好みの具材を乗せて、200度くらいに温めたオーブンでチーズに焦げ目ができるまで焼き上げれば出来上がりです。オーブンは面倒という場合はトースターや魚焼きグリルを使っても案外火力が強いので上手に焼くことができます。簡単ですのでぜひ手作りピザに挑戦してみてください。