豚の角煮を作ってみましょう。ボリュームがあって甘辛い味付けは食べ応えが満点なのでご飯のおかずやお酒のつまみにもピッタリです。見た目は大きな豚バラ肉の塊でも、箸で切れるくらいトロリと柔らかく煮込んだ角煮は最高です。圧力鍋を使用して短時間で仕上げる作り方や、大きな鍋でじっくりコトコトと弱火で長時間煮込む作り方もありますが、ちょっとした裏技を使うことで簡単に一味違う豚の角煮が作れます。有名な料理研究家の奥薗壽子(おくぞのとしこ)さんのレシピでは、豚バラのスライス肉をクルクルと巻いてスピード料理にしてしまったものが有りますが、料理には見た目も重要な要素だと思います。大きな肉を口に入れて噛み締めようとすると歯応えは溶けるように柔らかい、というギャップも魅力です。やはり塊り肉ののほうがいいと思います。ですので少し時間は掛かりますが、逆に手間はあまりかからない作り方を紹介します。特別な道具はは必要ありません。肉の下茹でをする際にパスタやカレーを作るような大き目の寸胴鍋があればベターですが、無ければ無いで問題なく作ることができます。後は、味を染み込ませるために煮込む普通の鍋があればそれで十分です。深めの鍋ひとつあればできます。材料も、豚バラ肉の塊と生姜、葱などの香り付けの野菜と醤油、酒、みりん、砂糖などの調味料があれば準備は完了です。後で紹介する裏技も、普通に一般家庭にある物を利用しますので、特別な道具を用意することはありません。まずは豚肉を買ってきて豚の角煮にチャレンジしてみましょう。

豚の角煮の基本的な作り方

豚の角煮に適した豚肉は、豚バラのブロック肉です。できれば、脂肪がキレイな層になっている肉を選ぶと出来上がりの歯応えが良くなります。よく判らない場合は、お肉屋さんで「豚の角煮に最適な肉を」とお願いしてみましょう。肉屋さんは専門家なので、場合によってはワザワザ切り分けて出してくれることもあります。スーパーに入っている精肉コーナーでも最近はサービスが良いのでやってくれる可能性がありますので、まずは一声掛けてみましょう。さて、お目当ての豚バラ肉を手に入れたら、次に、できればで構いませんが米糠(ぬか)を手に入れましょう。米糠は、下茹でをする際い鍋に入れておくと、灰汁(あく)を吸ってくれるので肉の臭みが取れるのと、肉の柔らかさを増す働きをしてくれます。米糠は、お米屋さんや精米所によっては無料で分けてくれますので、近所のお米屋さんなどに相談してみてください。有料であったりそもそも米糠を扱っていない場合は気にしないで下さい。あれば尚良い程度のものです。材料の準備がそろったらまずは豚バラ肉を切り分けますが、このとき、出来上がりは脂が抜けるのと肉が縮むのでかなり小さくなります。少々大きすぎる位のサイズに切り分けるのが作り方のコツです。時間をかけて作った料理がサイコロステーキみたいに成っては折角の苦労が水の泡です。鍋には米糠とタップリの水、香り付け用の野菜と一緒に切った豚バラ肉を入れて強火でガンガン煮ていきます。沸騰して5分ほどしたら火を止めます。

裏技で調理を簡単に

普通、豚の角煮のレシピではまず最初にじっくりコトコトと弱火で煮込む作り方が多いです。水が減ったら水を足したりして有る程度の「番」をする必要があります。その間に他の料理をしたり本を読んだりしても、火を使っている以上どうしても気になると思います。そこで、「裏技」の登場です。火を止めたら鍋にピッタリ合う蓋をして、バスタオルで鍋全体をしっかり包みます。その上からは新聞紙を巻いて熱が逃げないようにします。これで、鍋の中は弱火でじっくりと煮込んでいる状態になりますし、水分が蒸発しないので一石二鳥です。この状態で2,3時間放っておきましょう。夜に調理をして翌朝までそのままほったらかしでも良いでしょう。時間が経ってから鍋を空けたら表面に固まっている脂を取り除いてから肉を取り出します。下茹でしたことで肉は柔らかくなっているので、取り扱いには十分注意して下さい。糠や余分な脂を水で洗い流したら味付けに入ります。ちなみに、下茹でに使った米糠は捨てますが、米の研ぎ汁を下水に流すと水質汚染の原因になるそうですので、米糠もそのまま流すのはあまり良くなさそうです。牛乳パックに入れて水分が蒸発してから捨てるか、家庭菜園の肥料に使うなどすると良いと思います。仕上げは鍋で湯を沸かし、肉500グラムに対して醤油大さじ3、砂糖大さじ2、酒大さじ2の割合にして肉を沈めます。沸騰したら今度は弱火にし、煮汁が半分くらいになるまで煮詰めていけば柔らかい豚の角煮の出来上がりです。練り芥子を添えて、ボリュームタップリの肉を堪能しましょう。