ビーフジャーキーといえば酒の肴の定番です。「嫌い」という人は少ないと思います。あるいは酒は一滴も飲めないけれどビーフジャーキーを食べるのは好き、という人もいるほどです。洋酒を飲む人でテング印のビーフジャーキーを知らない人はまずいないのではないでしょうか。しかし、つまみの中では比較的高価な方なので、毎日毎日つまみにするという人も少ないでしょう。しかし安く大量にビーフジャーキーが手に入ると手段があると言ったらどうでしょう。実は、自宅で手作りをしてしまえばいいのです。作り方は難しいことはありません。牛肉の塊を包丁やナイフで切り分けて、塩やスパイスに漬けてから天日に干して乾燥させるという非常に簡単な工程でできてしまいます。要するにただの干し肉なので、難しく考える必要はありません。料理は一切しないという人であっても挑戦してみると失敗も少なくできてしまうのです。一つだけ難点があるとすれば、完成までに時間がかかることでしょうか。肉の切り方や天候にもよりますが、4日から一週間ほどは必要です。しかし週に一回のペースで作れば毎週食べごろの干し肉にありつけることができます。あるいは、ダンボールスモーカーなどを使うことによって半日ほどでスモークドビーフジャーキーを作ることもできます。スーパーで只でもらえるダンボールをつかって自家製スモーカーを作れば、材料費はスモークチップだけです。干しただけのものとはまた違った風味が楽しめます。ただし準備にいろいろと道具が必要だとそれだけで挫折しがちなので、自宅にある道具だけを使った簡単な作り方に挑戦することのが良いでしょう。それではビーフジャーキーに最適な牛肉と、手作りの簡単なレシピ、作業効率を格段にアップさせる裏技を紹介します。

ビーフジャーキーの手作りを簡単にする裏技

ビーフジャーキーの材料として肉は当然ビーフなので牛肉を使います。もっとも、ポークジャーキーという製品もありますが、豚肉は火を通さないと食中りをするので初心者は手を出さないほうが良いでしょう。牛肉は高い肉を買う必要はありません。高級和牛といわれるようなさしが入った良い肉はビーフジャーキー作りには向きません。脂身が多いと天日に干すと酸化してしまってかえってまずくなってしまいます。脂身の少ない赤みの強い肉が最適で、豪州産のモモなどがこの条件にぴったりです。肉は繊維の方向に沿って切り分けるので、塊肉を買うことになります。厚さや大きさを自由に調整できるので便利です。しかしまずは試しに、という場合はスライスされた肉で作ることもできないことはありません。まずはオーストラリア産の脂身が少ない赤身を選んで買ってきましょう。肉の厚みは2ミリから3ミリ程度、大きさは干したときに丸まったりしないぐらいの幅3センチほどが良いのですが、これはある程度調整ができるので目安と思ってください。長さは好みで構いません。外国産のビーフジャーキーには、厚さが1センチほどのもあり、噛み応えがあって美味しいのですが、しっかり乾燥させるためには干す日数も増えてしまいます。ですので最初は薄い肉で手作りに挑戦しても良いでしょう。また、干して水分が抜けることで出来上がりは肉の大きさが小さくなります。そのあたりも十分考慮しておくべきでしょう。ちなみに、塊肉を切り分ける時、生の状態だとグニャグニャとして切りにくいので、一度凍らせてから半解凍状態にしておくと簡単に切ることができます。

天日干しの裏技と注意点

ビーフジャーキーは保存食なので、腐敗を防ぐために塩とスパイスが必要です。漬けダレの作り方やレシピは好みで調整ができますが、簡単な目安としてのレシピを紹介しましょう。肉1キロに対して、ニンニクひと欠けと玉ねぎ1個をすりおろしたもの、醤油200ml、ワイン100ml、砂糖大さじ1、塩大さじ2、ローリエ1枚、タイム、コショウ少々です。ボウルやバットに肉が満遍なく漬けダレがかかるように入れ、一晩冷蔵庫で寝かせます。翌日、漬けダレをペーパータオルなどでふき取ってから二日ほど陰干しします。塩とスパイスがついているとはいえ、あくまでも生肉なので気温が高いと腐敗する可能性があります。夏場は食品用脱水シート(ぴちっとという商品名です)を使って冷蔵庫内で水分を抜くのが失敗しない作り方です。更に、天日に3日ほど干せば手作りビーフジャーキーの出来上がりです。作り方はこれで以上ですが、肉を干す際に有効な裏技をご紹介しましょう。基本的に風通しがよい日陰であればどこでも良いのですが、食材である以上気をつけないといけないポイントが二つあります。一つは、赤身の肉でも脂はあるので、干している間に溶け出て下に滴り落ちることがあります。汚れても良いように下にダンボールや新聞紙などを置いておくと良いでしょう。また、生の肉なので、それを狙うものも出現します。カラスなどの鳥、猫、ハエなどの虫です。風通しが良ければ室内に干しても良いのですが、天日に干したい場合は干物用のネットか洗濯用のネットを使用すると非常に便利です。100円ショップなどで売っていますので、ぜひ使ってみて下さい。